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口琴ブック『ホムス』

口琴


奥付にある正式な書名は

『ホムス~ぼくは頭をびょんびょんした』パンフレット
口琴読本「XOMyC」

「XOMyC」編集委員会 1998年1月22日発行
限定500部
定価1,500円(税抜き)


日本口琴協会代表の直川礼緒が監修している。
書名のとおり、1998年1月に作・演出・音楽を巻上公一が担当し、前出の直川礼緒や「たま」の知久寿焼も出演して上演された口琴と人形の音楽劇、『ホムス~ぼくは頭をびょんびょんした』のパンフレットであり、同時に口琴読本にもなっている。
残念ながらぼくはこの劇を観ていないのだが、子どもの頃からアイヌ民族の口琴「ムックリ」の音色に魅かれていたこともあり、楽器店で大小二種類ある金属製の口琴を見つけたとき、迷わずこの本といっしょに買った。
本は60ページほどの薄さながら、かなりマニアックで濃い内容になっている。

口琴を奏でるときは基本的に歯を当ててそのまま弾く。噛むのではなく歯を接触させたまま鳴らすのだ。
歯を介して頭骸骨を共鳴させながら「びょんびょん」という感じで音が鳴ると、独特の感覚が脳を刺激してとても良い気分になる。特に大きいほうの口琴をうまく鳴らせたときは、それが低い周波数の共鳴なので、自分の頭骸骨が楽器の一部になっているという実感をわかりやすく味わえる。

どちらの口琴も当時はそれぞれ数千円で買えたはずなのだが、現在ネット上では一部で万単位の高額で販売されているものもあるようだ。もし日本国内でも今より多く口琴が造られて、もっとひろく普及すれば少しは安くなるのかもしれない。
竹製のムックリは数百円から販売されているものの、金属製の口琴よりもコツが必要で、良い音が鳴るまでに時間がかかる。
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